食育のおはなし 子どもの偏食と嗜好について
乳児から幼児への成長過程において、子どもは初めて目にする食べ物がいっぱいあります。食べたことのない食品について、拒否反応を示すことは誰にでもあることです。これを“新奇性恐怖”といいます。これには特に特別な働きかけをしなくとも、繰り返し食べる機会を与えてあげることで、次第に食べられるようになってきます。しかし、見るだけ、匂いを嗅いでみるだけでは、嗜好は獲得されません。何度も味わう経験が必要なのです。 『子どもがこの食品を嫌いで食べないから』といって、食卓に全く出さないというのは、子どもがその食品を食べられるようになる機会を減らしてしまうことにつながってしまいます。『この子はこれが嫌い』と思っている食品でも、繰り返し与えてみることが大切です。